日本の空を飛ぶための翼 日本航空機製造YS-11試作1号機
YS-11 新しい日本の翼
最高の性能・最高の経済性・ジェットプロップの花形
それはYS-11旅客機です。
1966年に制作された記録映画
「YS-11新しい日本の翼」の最後に、このセリフが謳われています。
この映画の主役は飛行試作1号機です。
成田空港のほど近く屋外にYS-11飛行試作1号機が展示されています
試作機のカラーリングとても素敵ですねぇ。日本の空に良く似合います。
日本の空を飛ぶために生まれたのですから当然です
そして、尾翼にはNAMC「日本航空機製造株式会社」ロゴが大きく
また、試作1号機の為に大きく「1」と書かれてます。カッコいいなぁ。
国産飛行機で初めて戦後飛んだ民間機ですからね貫禄十分
ロールスロイス社製ターボプロップエンジン。ダート10エンジン
さすがにエンジンまで日本製で作ることは出来ませんでした。
でも形が素晴らしく美しいですね。美しい機械は性能も抜群です。
なんといっても世界のロールスロイス社製
機体の胴体には「YS-11 PROP-JET」と大きく書かれていますぇ
もう、これでもかと言わんばかりに堂々とした書体で書かれて
日本の初の国産飛行機ですからねぇ。塗装も格好良くないとね
試作1号機の機内には計測機器と水槽など試験機器を満載して
量産機用のデーター収集として大活躍をしていきます
飛行試作機1号機(1001)は昭和37年7月11日に初のお目見えです
三菱小牧工場でロールアウト要するに地上でお試し実験です
基礎設計から5年4か月かけて、日本で戦後初の初飛行スタート
8月30日午前7時14分小牧飛行場管制官から離陸許可が下ります。
そして午前7時21分にふわりと初飛行に成功です
56分間の飛行でデーター収集で大活躍。
お蔭で物凄い厄介な問題が判明します。
この飛行機は危険だぁ・・・Σ(゚д゚;)
飛行機の性能では最も大切な部分の舵の効きが異常に悪過ぎる。
それに客室内がうるさ過ぎる。ここまで作って根本的な問題・・・
不味い結果に・・・。
このままだと墜落しても全然おかしくない。
と言うか墜落する・・・・
全日空も20機買うよと言ってくれましたけど性能が最悪すぎて・・・
なのでちょっと待ってと言われる始末に・・・。これではいか~ん。
そこで、戦前から航空機設計していた先輩から主翼の付け根に
角度2度のくさび型の部品付けなさいと言われ至急取り付けます。
尾翼も修理した結果。普通に飛べる飛行機になりました。
なので飛行機を横から見ると翼が少し上に向いてますよね。
これが大切だったのです
前輪の格納庫です。質素にできてるようにできています。
けどさすが日本製頑丈
無駄なぐらい疲労テストしています( ̄ー+ ̄)
どのくらいかと言うと( ̄▽ ̄)大まかに・・・。
通常の旅客機は飛行6万時間相当の疲労試験を
行うことが義務付けられています。
ところがYS-11は22万時間も疲労試験をこなしてます。
ねぇ。やりすぎでしょ
飛行1号機は東亜国内航空・全日本空輸にリースされて
昭和57年まで活躍しました。
それからは地上で余生を送っています。
いいねぇ( ̄▽ ̄)お疲れ様
ロールスロイス社のエンジン。さすがに日本ではエンジンが作れないの
でも、海外に売り込みをかける時に大きな武器になりました。あの世界の
なんとロールスロイス社製のエンジンが付いた飛行機で~す
これを宣伝文句に7カ国15社に売れました(* ̄ー ̄*)
まだ、日本製品の性能がイマイチの時代ですから仕方がありません。
性能は普通です。あはははは。
乗員= 2名・全長= 26.3m・全幅= 32.0m・全高= 8.98m
60人乗り前後の中型旅客機
巡航速度480kmくらい
滑走路1200m級の小規模空港で運用可能
ローカル路線専用の飛行機ですねぇ。
※YS-11もバリエーション豊富なのでこれは平均的な数字ねぇ
しかし日本製品。軍用機並の丈夫さです。
もっと言えば無駄に頑丈です( ̄ー+ ̄)
そのおかげで2つの記録を持っています。
定時出発率が平成9年に99.6 - 99.8%。
驚異的記録です壊れないのです・・・。
昭和44年2月から飛行したYS-11はで
平成18年9月11日までの総飛行時間は
71,220時間47分。総飛行サイクルは72,359回と
世界一の記録です。
ひなたは↑この角度から見たYS-11が大好きです。
なんか丸こくって可愛いです。
むかし近くで働いていたときにも感じましたが小さいなぁ・・・
でもそこも可愛い
YS-11の作成の模様です。まさに手作り感満載です。
もちろん治具なども使いますが
1点ものの飛行機ですねぇ( ̄ー+ ̄)
性能はYS-11」のタイプによって大きくことなります。はい。
乗員= 2名・全長= 26.3m・全幅= 32.0m・全高= 8.98m
60人乗り前後の普通の中型旅客機
巡航速度480km前後
滑走路1200m級の小規模空港で運用可能OK
こんなところでしょうか
若干ゆっくりした速度で低空で飛びますぉ
わたしは鹿児島から屋久島へ行くときに利用しました。
出発するときプロペラが回り始めます。
甲高い機械音が客室内に響いてきます。
そして、滑走路の端で一旦静止してエンジンを全開
さらにキーンと甲高い機械音を立て疾走して行きます。
そして、少しフラフラしながら上昇します。
それに、わたしは部品の修理をしたこともあります。
コックピットウインドの修理を2年間・・・懐かしいなぁ。
暇なときにANAドッグにいるYS-11をまじまじ見ました。
そんなときにANA整備士さんが女性が見ていたのが
珍しいと私の事を感じたのかなぁ。
コックピットなんかも見せてもらいました(* ̄ー ̄*)
なのでお客さんとして
仲間として一緒に2年間を過ごしたのが懐かしいです。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです。
YS-11.
名機といってもいいのでは。
整備性が悪くってプロダクトサポートって考えが脱落してたようですが。
航空会社の努力で整備性の悪さをなんとか改善していったと聞いたことがあります。
ところで国産初の旅客ジェット機「MRJ]はいつになったら完成するのかな。
投稿: モモのパパ | 2014年6月23日 (月曜日) 09時12分