日本で唯一! 船のなかにある鐡道車両展示場!! 青函連絡船八甲田丸
少し早い夏旅行に函館&青森に来ています。本日は2日目だよー。
前回は濃霧漂う青森駅から青函連絡船八甲田丸さんが係留され
ている港周辺をキョロキョロしながら探索してみた(*´▽`*)
今回お旅行で朝比奈さんが最も楽しみにしている連絡船八甲田
丸さんに乗船して船内を探検して見るよぉー。もう、わくわくでご
ざいますね。特に八甲田丸さんは見学できるゾーンが広くて興
味深々でございます(*´▽`*)(*´ω`*)(*´▽`*)
さてさて、お楽しみの前に入館料を払いましょう(*゚▽゚)ノ
とぉ、言ってもの函館で摩周丸さんに乗船した際に購入した券
青函連絡船共通入館券大人700円を買ってあるのでOKなんだよ!
この券なら1隻の見学料が300円と言うお値打ち価格(*゚▽゚)ノ
通常の場合は大人500円・中学・高校生300円・小学生100円
細かい料金設定で博物館としてはお安い料金なので安心です!
【八甲田丸さんお勧め青函ワールドの展示の一部】
それでは八甲田丸さんへ乗船するよぉ(*゚▽゚)ノ
乗船する位置は連絡船でいう所の船楼甲板と呼ばれる部分だよー。
連絡船当時は普通船室だった場所になります。現在では乗船受付
の場所と多目的ホールに改造されて当時を偲ぶ品物はありません。
八甲田丸さんの見学・展示スペースは船楼甲板より上にあります。
そんな訳で船楼甲板(2F)から階段で上に上がりますね(゚▽゚*)
2Fは遊歩甲板と呼ばれた場所で青函連絡船当時はグリーン船室が
あった場所です。ここには青函ワールドと呼ばれる昭和30年代の
青森駅周辺が詳細に復元展示されています(*´▽`*)(*´ω`*)
実はこの青函ワールドなんだけど東京にあった施設なんだよー。
船の科学館で展示されていた青函連絡船羊蹄丸さんにあった施
設を廃船時に移築しているんですΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
東京お台場に青函連絡船がいた時の記事だよぉ(* ̄ー ̄*)
活気ある青森駅前を再現した青函ワールドかなり見ごたえあり!
時間があったらゆっくり見たい施設だけど今日は急ぎなのでテン
ポ良く進みますねぇil||li _| ̄|○ il||li
【↑遊歩甲板 当時のままのグリーン指定椅子席】
2F遊歩甲板は青函ワールドの展示を見終わると青函鐡道連絡船
記念館の展示室に繋がります。ここでは青函連絡船の歩みが詳
しく展示されてます(*゚▽゚)ノ
そうそう函館で摩周丸さんの記事を書いたので重複して書かな
いように注意して八甲田丸さんでしか見れない、ひなたさんお
勧め展示を中心に見ていきますねぇ(*´▽`*)(*´ω`*)
念のために函館に停泊している
青函連絡船摩周丸さんの記事はココをクリックだよぉ(゚▽゚*)
まずは現役当時からの手を加えない設備として注目するのが!
船首側にあるグリーン指定椅子席だよ2列が当時のままに保存
されていますよ!椅子席天井の網棚・カーテン・天井など現役
当時のままなんです。この区画だけ時が止まっているようです。
ココに座れば連絡船が華やかな時代を思い出せるかもだよぉ!
(* ̄ー ̄*)
【↑遊歩甲板の船首側にある1号寝台室】
グリーン指定椅子席の先のスペースには寝台室と呼ばれるベッド
が設置された豪華な部屋がありました八甲田丸さんと同じタイプ
の津軽丸型連絡船さんには1号室~5号室までの5室があり1室
の定員が4名で計20名様分が用意されていました(*゚▽゚)ノ
八甲田丸さんの寝台室は現役当時のまま保存されています。見る
ことができるのが1号室。この1号室は4人部屋で1番上下・2番上
下と言う風に区分されていました。この寝台室にはベッド以外にも
ソファーセットが置かれ、さすが船旅と言える施設だよね(*゚▽゚)ノ
そうそう、ちなみに寝台室の料金は終航当時で上下共にお一人様
が2,400円でした(* ̄ー ̄*)
【↑遊歩甲板船首側の国鉄船員区画 事務長室】
さて、ここまでが連絡船当時に一般のお客さんが利用できたエ
リアでした。でも大きな八甲田丸さんにはお客さんが立ち入れな
い場所がたーくさんあったんだよぉ(*゚▽゚)ノ
まずは本当なら絶対に進めない船首の寝台室より先に進みます。
寝台室の壁の向こう側は士官船室がありました。士官と言えば偉
い人。つまり船長さん・事務長さん達の大きな部屋が並んでいま
す∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
【↑遊歩甲板船首側 サロン会議室】
とくに士官船室だけあってグリーン客室にも負けない豪華さ!
それに船首側の突き当たり(ブリッジの真下)だから窓があり
明るくて素敵だよ!でも、船は士官さん達でだけで動くわけで
はありません多くの船員さん達の部屋も用意されているのです
よー(*゚▽゚)ノ
ほかの船員さん達&売店・食堂のお姉さんたちは部屋は遊歩甲
板(3F)よりさらに下の船楼甲板(2F)普通船室じゃなくて更に下
の車両甲板近くの船底にありました。さすが海の男は区別は凄い
よぉ!!
そんな厳しい海の男の世界。青函連絡船で一番大きな個人用の
部屋と言えば船長室だよぉ! 船長室は遊歩甲板船首側の右舷
側にあります(*゚▽゚)ノ
船長室には航行中でも分かるようにスピードメーター&方位な
ど示す機器類が設置されています。もちろん居住性も考えてベ
ッドもあるよぉ(* ̄ー ̄*) ちなみに船長室の左横の扉を通ると
サロン会議室に繋がります(゚▽゚*)
さてさて、この遊歩甲板(3F)から更に真上に行くと航海甲板(4F)
つまり船の操縦を行う操舵室ブリッジにたどり着きます!!
(*´▽`*)(*´ω`*)(*´▽`*)
ただ、函館の摩周丸さんでも見学したので今回は省略してお次
は日本で唯一見学できる鐡道連絡船の心臓部分へと探検して
みませうヽ(´▽`)/
前回の可動橋の話で鐡道連絡船の凄いところはレールを船に繋
いで貨車を直接連絡船へ乗せれるコトと説明したけど、そんな
青函連絡船の使命の支える重要設備がある車両甲板へ行って
みますねぇヽ(´▽`)/
この鐡道連絡線特有の車両甲板を見学できるのは八甲田丸さん
だけなのですよー。それでは先ほど居た遊歩甲板(3F)から階
段&エレベーターで下がること1F部分へ移動しますよ(*゚▽゚)ノ
上の写真で位置を言えば可動橋から並行に進んで船体が黄色く
塗られた部分が車両甲板部分になるよぉΣ( ̄ロ ̄lll)
【↑八甲田丸 船尾扉付近の車両甲板】
【↑八甲田丸車両甲板】
さて、やってきました車両甲板だよぉヽ(´▽`)/ヽ(´▽`)/
可動橋から繋がる3本の線路で進んで来た貨車達は八甲田丸さ
んの船尾扉を通り抜けて車両甲板へと進入してきます。船内は可
動橋から繋がる線路3線が左舷側1線、中央はポイントで2線別
れ、右舷に1線。つまり4線が連絡船の線内に線路が引かれいま
したΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
この線路には左舷側から番線が付けられて呼ばれていました!!
1番線:95.8M=ワム換算で12両が停車
2番線:111.6M=ワム換算で14両が停車
3番線:85.4M=ワム換算で10両が停車
4番線:95.8M=ワム換算で14両が停車
計4番線で貨車(ワム)だと合計48両分、コンテナ列車なら1
編成分、約1000トンの貨車が見事に収まりました。Σ( ̄ロ ̄lll)
そうそう、ちなみにだけどぉ(*゚▽゚)ノ
貨車の出し入れをする際には面白い方法で出し入れをしていま
した。4本ある線路。青森・函館港に到着したらどの番線に停車
している貨車から積み出しをすると思いますか?
まずは中央部分の2番線と3番線が積みだされていきます。そ
して左舷1番線と右舷4番線と積み出したいけど、それすると!
凄く重い貨物車のせいで連絡船がバランスが崩れて凄く傾くの
でバランスを取っていきます。つまり次は2・3番線の空いている
番線に積み込む貨車を先に乗せます。これで重心を安定させて
から1番線つぎに4番線という具合で積みだされていきまいし
た( ..)φメモメモ
それにしても広いでしょぉー。ひなたも船の中にいるとは思え
ないよ。そうそう現在では誰でもが見学できる車両甲板のスペ
ースと言うこともあり床面は嵩上しています(緑色の床)本当
なら上の写真である船尾扉付近のような床面でございました。
(*゚▽゚)ノ
日本で唯一見学できる鐡道連絡船の車両甲板と言うことで!!
ほかの船では絶対に無い設備を見てみるねぇ。まずは各番線の
船首側には設置されている連結器ですΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
船に連結器がある・・・Σ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
船尾扉から進入してきた貨物車両はレールを進んでこの連結器
連結されます。これで揺れる船内でも安心だね。と言えません。
だって冬は猛烈に時化る津軽海峡です。これではダメだよぉ!
そこで左右に揺れる船内でも安全に安定させ為にレール脇にあ
る「留め具」と「貨車の台枠」を鋼鉄製の器具でしっかりとゆるみ
無く固定します。 しかも1両1両固定され左右に動く事を防止す
るんだよヽ(´▽`)/
これ凄く重要な器具なんだよぉ。もし波で船が左右に揺れ時に貨
車がレールから脱線して傾いたら貨車の倒れた重さで八甲田丸
さんもバランス崩して傾いてしまうよΣ( ̄ロ ̄lll)
波が荒い津軽海峡だから揺れに対しては厳重注意なのです!!
ちなみに最終手段とも言える恐ろしい装置もありました(*゚▽゚)ノ
その名は「貨車海中投機装置」Σ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
タンク車などの危険物を積んでいて火災が起きた場合は安全の
為に船尾扉を開放して走る船から落下傘のような直径60cmの
金属製の水中傘を海に投げこみ、水の抵抗を利用して貨車を海
に引きずり出して落とすという謎仕様Σ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
こんな謎仕様の恐ろしい機器を積んで安全を支えていました。
さて、この広大な車両甲板には現在は数両の鐡道車両が展示さ
れています。ここで一気に紹介していきますねぇ-(* ̄ー ̄*)
鐡道連絡船の影で大活躍した貨車「ヒ600」だよぉヽ(´▽`)/
連絡船と陸を結ぶ可動橋。その可動橋に重いディーゼル機関車
が乗るとさすがの可動橋も壊れてしまうから。直接機関車が可
動橋に直接乗らないように機関車の後ろに軽いヒ600形貨車
を繋いで貨物を押していましたヽ(´▽`)/
だから荷物を運ばない不思議な貨物車両と言う面白い車両!!
日本ではここだけの展示物だよぉΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
珍しいヒ700形貨車の先頭にいるのが(*゚▽゚)ノ
DD16形ディーゼル機関車31号機さんです。
昭和46年(1971)から65両が造られたローカル線とか貨車の
入れ替えに活躍すたディーゼル機関車なだよぉ。31号機さん
は昭和49年(1974)に造られ北海道長万部・五稜郭などで活
躍していたんだよぉヽ(´▽`)/
お次はヨ6000形貨車(車掌車)6798号車さん(*゚▽゚)ノ
昭和37年(1962)から造られた貨物列車最後部に付属される
車掌車です。85/kmで走行できる性能で鐡道貨物全盛時代に
大活躍したけど昭和61年(1986)に貨物列車の車掌さん乗務
が廃止になって用途が全く無くなってしまい・・・あっという間に
仲間たちはスクラップになっていきまいした。
それでも全国数カ所で保存されている仲間がいますよぉー。
お次の展示車両はスユニ50形 509・510号号車さん(*゚▽゚)ノ
郵便・手荷物など専用に運ぶ貨物車両さんです。国鉄50形客車
さんを基礎にして80両がつくられたけど、やっぱり国鉄の貨物輸
送の減少で郵便&手荷物が廃止になって使い道が無くなりました
il||li _| ̄|○ il||li それでも全国では改造されたりして!
救援車両として数両が現役で頑張ってます(* ̄ー ̄*)
最後のご紹介するには国鉄 キハ82形ディーゼル特急形気動車。
もはや連絡船の中にいるのが不思議な車両でもあるんだけど!
国鉄初のディーゼル特急形気動車キハ80形の兄弟。キハ82形
さんはパノラミックウィンドウが綺麗な由緒ある車両ですよ。
このキハ82-101号車さんは昭和40年(1965)に製造されて国鉄
函館運転区に所属して特急北斗などで大活躍。北海道の大地
を駆け巡っていました。昭和62年に廃車になり運良く八甲田丸さ
んで展示されています。さすが船の中で雨の心配はないから綺
麗な状態で当時を伝えています(* ̄ー ̄*)
【↑津軽丸型連絡船の模型 喫水線より下が第二甲板】
さてさて、広大なスペースな車両甲板の見学は終了だよぉ!!
実は八甲田丸さんの展示スペースはまだまだあるのですよぉ。
実はこの広大な車両甲板(1F)の下にも部屋があるのです。
ここから先は海の下になりますよぉΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
そんな訳で車両甲板から階段で下への進むねぇ(*゚▽゚)ノ
広大な車両甲板の下は八甲田丸さんを支えるエンジンなど動く
部分だよー!ここは第二甲板(地下1F)まずは船内に電気を供
給する為の発電機室。主発電機は700KVA×3台設置されてい
ます(*゚▽゚)ノ
【↑第二甲板 総括制御室】
発電機室の後ろは総括制御室という場所があります(*゚▽゚)ノ
ココは八甲田丸の心臓部分。機関長さんが指揮をする場所です。
すべての動力機器類が操作できるようまとめられています。八
甲田丸さんが自動運転で航海している時はココで監視をしなが
ら船の安全を見守っていますヽ(´▽`)/
改めてみると機械のメーターなどが一杯あるよ。でもPCはゼロ。
なんだか松本零士さんが描く機械のように見えるねΣ( ̄ロ ̄lll)
【↑第二甲板 第一主機室】
総括制御室の後ろ(船尾側)には巨大なエンジンがある第一主
機室があります。八甲田丸さんは単動サイクルサイクルトランク
ピストン排気ターボつきディーゼルエンジン8基搭載!!
1基×1,600馬力×8台あり計12,800馬力を出せました(゚▽゚*)
この8基のエンジンは4基づつに別れてシャフトを通してスクリュ
ーへと力を渡していました。総括制御室の中央部分の文字盤に
はエンジンからスクリューへ繋がる部分の表示が見てとれます
よぉ(゚▽゚*)
こんな大きなスクリューを回して約18ノットだすのだから燃料
も馬鹿になりません。八甲田丸と同じ津軽丸型の1航海の燃料
消費は軽油約6600Lも必要でしたΣ( ̄ロ ̄lll)
しかも燃料が軽油。そうトラックとかバスに使用する燃料だよ。
普通の商船・貨物船は重油(C重油)と呼ばれるガソリンや軽
油を精製して残った油でまだ使える重油と呼ばれる油で走りま
す。しかし八甲田丸さんは高級な燃料(軽油)を使用する為に
経費が凄く高かったのですil||li _| ̄|○ il||li
【↑ 第二甲板 水密扉】
そうそう第一主機室など主要な動力部分の通路には厳重な扉が
あるよぉ。これは水密扉と呼ばれる密閉できる自動扉なんです。
もし、絶対にありえないけど、万が一に八甲田丸さんに船が打
つかって、そこから浸水しても大丈夫なように船体に12か所の
水密扉を設けて浸水があった場合は直ちに油圧で自動的に閉
鎖されます(゚▽゚*)
こうして水密扉で仕切られた13か所の区画に2区画が浸水して
も絶対に他には浸水が広がらないように徹底して安全には注意
されていましたヽ(´▽`)/
あっと言う間に海底から船楼甲板へと帰ってきたよぉ(゚▽゚*)
ああっ楽しいです。もう、ひなたがぬいぐるみなら綿が出てし
まいますよぉΣ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)Σ( ̄ロ ̄lll)
でもでも、この後の時間もあるので後ろ髪を引かれるかんで感
満載で八甲田丸さんとお別れします。また来るね(T_T)/~~~。
それにしても濃霧ではっきりしない空模様が残念(>_<)
今度来ると時はお天気だとよいなぁ~。そんな思い出で一杯な
朝比奈さんが八甲田丸よりお伝えしました。
2019年夏旅行の始まりの記事はココをクリックだよぉ(゚▽゚*)
このお話の続きはココをクリックしてねぇ(*´▽`*)
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こんばんは。
昨年の夏、私も訪れました。
もはや青函連絡船の旅を生で体験した世代も少なくなってきました(かくいう私も経験なし)が、そういう時代があったことは後世に伝えていってほしいですね。
末永く大切に展示してくれるといいなと思います。
投稿: いかさま | 2019年7月16日 (火曜日) 00時20分